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Vol.11. 「ベロニカバケツ」(2020/05/29)

  • 執筆者の写真: ViVID
    ViVID
  • 2021年4月9日
  • 読了時間: 2分

新型コロナウイルス感染症対策事業: ''Fight COVID-19 with ViVID''広報の一環として、ほぼ隔日でガーナの情報をお伝えする「おうちでガーナ」。

第11回目は、ガーナで開発された手洗い場「ベロニカバケツ」を紹介します!


インフラ整備が不十分なガーナの農村地域では、日本では当たり前の各家庭に蛇口をひねれば水が出る環境がありません。そこで流水と石鹸で手を洗うことができるように開発されたのが、「ベロニカバケツ」です。開発者であるVeronica Bekoeというガーナ人の生物学者の名前にちなんでベロニカバケツと呼ばれるようになりました。ベロニカさんは、30年以上医療研究に携わり、AIDS/HIV感染症対策プログラムの指揮を取った他アクラにある国立公衆衛生研究所の所長も務めました。流水がなく衛生状態が悪い訪問先の研究室で感染を懸念し、下水を直そうとしましたが苦戦していました。その時手洗い場を作るアイデアに至ったそうです。同じ課題を抱えていた他の医療機関が導入するようになり、たちまちレストランや家庭に広まりました。ベロニカバケツは今やガーナだけでなく、アフリカ中で生産され使われています。



設置方法は簡単。蛇口がついた蓋付のバケツの中に水を入れ、木や鉄ので作った台の上に置くだけ。台に石鹸を、蛇口の下に受け皿を設置したら手洗い場の出来上がりです!毎度水を汲んでおかなければならない手間はあるものの、市民が簡単に綺麗な水で手を洗えることを可能にした画期的な物です。ベロニカさんは、新型コロナが拡大する中、ベロニカバケツが研究室を超えて国内外の公衆衛生に寄与していることを大変喜んでいます。Sekyereの人々もViVIDが募金によって届けた6つのベロニカバケツ(詳細は後日ご報告いたします)の恩恵を受けています!全ての住民に手洗いを届けられるよう、引き続きご支援をお願い致します。


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