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Vol.5. 「ガーナと日本政府のコロナ対策」(2020/05/14)

  • 執筆者の写真: ViVID
    ViVID
  • 2021年4月9日
  • 読了時間: 3分

本日、39県での緊急事態宣言解除が表明されましたね。

新型コロナウイルス感染症対策事業: ''Fight COVID-19 with ViVID''広報の一環として、ほぼ隔日でガーナの情報をお伝えする「おうちでガーナ」。

第5回目は、芦田よりガーナと日本政府のコロナ対策を時系列で比較してみました!



日本で初めて感染者が確認されたのは1月15日、武漢からの帰国者でした。一方で、ガーナでは、3月12日にノルウェーとトルコからの入国者の感染が確認されました。vol.1でも触れましたが、日本で初めて感染が確認されてから学校の休校が実施されるまで一か月半ほどあるのに対して、ガーナでは一週間経たずして休校、集会の禁止が行われました。これらの対応の違いはやはり、医療資源に乏しいガーナでは日本以上に感染者を出さない対策が必要だったことが理由として考えられるでしょう。国境封鎖に至るまでの決断も早く、都市部でのロックダウンという厳しい対策もとっていることからも、重大な事態としてとらえていることが伺えます。

一方で、日本が緊急事態宣言を全国に発令した4日後、ガーナではロックダウンの解除という意思決定をしています。こちらもvol.1を振り返っていただくと詳しく書いていますが、アフリカ最速でのロックダウン解除という決断でした。日銭を稼ぎ生活をする人も多いガーナの人々にとって、ロックダウンはコロナの危機から身を守ることと引き換えに飢餓という危機に直面していました。ロックダウンの解除は十分に生活を補償する余裕がないガーナ政府が下した苦渋の決断だったのではないでしょうか。


日本では1人当たり10万円が給付されることとなりましたが、ガーナでは実際にどのような生活の保証が行われていたのでしょうか?


ガーナでは、水道代が3か月無償化され、電気代についても毎月の使用量が50キロワット未満の利用者に対しては3か月間無償化、それ以上の利用者に対しては3か月間料金の50%を政府が負担するという政策がとられています。また、生活が苦しい人たちへの温かい食事とドライフード・パッケージの提供も行われているようです*。


日本とガーナ、国が違えば、暮らしが違えば、課題も対策も大きく違うことが分かりますね!

どの決断が正しいのか現時点で判断することはできませんが、それぞれの政府がそれぞれに置かれた状況の中で最適だと出した決断なのだろうなと私は思いました。


ViVIDではコロナ感染症感染拡大防止のため、緊急プロジェクトを準備中です。クラウドファンディングを通してガーナの医療環境改善に協力してみませんか?詳細は近日公開予定!


表中 (In the table)

ガーナ (Ghana)


日本 (Japan)


文中 (In the text)


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