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Vol.6. 「今年の3月にガーナに渡航した際のコロナに纏わるエピソード」(2020/05/16)

  • 執筆者の写真: ViVID
    ViVID
  • 2021年4月9日
  • 読了時間: 3分

新型コロナウイルス感染症対策事業: ''Fight COVID-19 with ViVID''広報の一環として、ほぼ隔日でガーナの情報をお伝えする「おうちでガーナ」。

第6回目は、方(ばん)より「今年の3月にガーナに渡航した際のコロナに纏わるエピソード」をお伝えします!





私は今年の3月3日〜21日までViVID第一回現地視察と友人訪問のために、ガーナのアクラ、タマレ、クマシに滞在していました。日本では2月中旬からコロナ感染者が徐々に増加していましたが、ガーナでは当初感染者は出ていませんでした。感染は確認されていないものの、中国の武漢から新型コロナウイルスが隣国へ拡大しているというニュースはガーナ国民にも知れ渡っており、アジア人である私は道端で“corona virus”と呼ばれることも多々ありました。ガーナは2014年に西アフリカでエボラ出血熱が流行した時にも被害を被らなかったため、国民の間には今回のコロナも入ってこないだろうという意識が広まっており、3月中旬までコロナの感染拡大に対して非常に楽観的でした。隣国のトーゴでも感染者が出ておりガーナへの流入の危機があるにも関わらず、SNSではマスク代わりにコップを使っている人の画像や、コロナになりきってガーナには暑くて来れないと言っている動画などのジョークが出回り、笑い飛ばしていたのです。私はこのような危機意識の低さを危惧すると同時に、彼らのユーモアやポジティブマインドには驚かされました。


しかし、3月12日にガーナ国内で一人目のコロナ感染が確認されてから状況は一変。一部の国民は急に深刻な顔をして消毒液を買ったり布を顔に巻いてマスク代わりに付け、親は子供に帰宅後は手洗いをするよう指導していました。4日後には大統領が全国の学校閉鎖を発表。刻々と変わる情勢に、私も帰国を早めるなどあたふた。テレビでは毎日のようにヨーロッパやアフリカでのコロナ感染拡大に関するニュースが流れ、合間には世界保健機関 (WHO) とガーナ医療サービス共同の感染症予防対策を促す啓発CMが放送されていました。特に印象的だったのは、大統領を含めた政治家による祈祷会です。国民の7割がキリスト教徒であるガーナでは、キリスト教が公私生活に浸透しています。国民も当たり前のようにクリスチャンのリーダーが集まって国のために祈っている様子を見ており、政教分離が原則である日本の立場から見ると不思議でした。



「おうちでガーナ」第5回では、日本とガーナ政府によるコロナ対策の違いをお伝えしましたが、このように国民レベルでも反応が異なることが分かりますね。私自身ガーナ人の国民性を感じ、とても興味深かったです。


現在、ガーナでのコロナ感染者数は5,530人に達し、状況はますます深刻化しています。(5月15日時点 Ghana Health Service公表) ViVIDは、感染症対策が不十分な提携コミュニティを支援するためにクラウドファンディングを実施することと致しました。是非ご協力をお願いします!!

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