Vol.9. 「アフリカ諸国の新型コロナウイルス対策」(2020/05/22)
- ViVID
- 2021年4月9日
- 読了時間: 3分
新型コロナウイルス感染症対策事業: “Fight COVID-19 with ViVID” 広報の一環として、ほぼ隔日でガーナの情報をお伝えする「おうちでガーナ」。
第9回目は、椎葉より「アフリカ諸国の新型コロナウイルス対策」をまとめさせていただきます!

日本ではそろそろ緊急事態宣言が全国で解除か、、というムードになってきていますね。
一方アフリカ諸国では感染者数が増えているにも関わらず、逆に外出禁止措置が段階的に緩和されているようです😳。どういうことでしょうか??
ということで、本日はガーナ、ナイジェリア、南アフリカの3か国における新型コロナウイルス対策を比較していきたいと思います。ガーナとナイジェリアは西アフリカに、南アフリカは名前の通りアフリカ大陸の南に位置しています。どの国もコロナウイルスの感染者数は増加し、死者も出ており、多大な被害を受けています。対策の共通点は、国境閉鎖はもちろん、学校は休校になっており、集会なども禁止されています*1。(写真は支援コミュニティ、セイチェレ(ガーナ)にある現在は休校中の小学校です。)大勢の人が集まるのは禁止という措置はどこの国でもとられているコロナウイルス対策ですね。
では、この3か国のコロナウイルス対策で違う点はあるのでしょうか? まず1つ目として挙げられるのは外出禁止措置の内容と期間です。以前 vol.1 でもお伝えしましたが、日に日に増える感染者数を抱えながらも、ガーナは4/20にアフリカ大陸最速で外出禁止措置を解除しました*2。それと比べてナイジェリアでは5月の初めから段階的に外出禁止措置を緩和していますが、夜間の外出はまだ禁止されています*3。加えて、南アフリカでも生活必需品の買い物や朝のランニング(自宅から半径5㎞以内)以外の外出が禁止されています*1。他2国よりも早めに外出を許可したガーナはいち早く経済を立て直したいのでしょうか。
ここで相違点2つ目!経済対策を見てみましょう。まず、私たちの支援コミュニティがあるガーナでは3/11に政府からコロナウイルス対策の準備と対応に100億円、製薬等の産業に約200億円の支援をすることが発表されました*4。対して、この3か国の中で最も経済的に発展している南アフリカは総額3兆円規模の社会支援を行う様です*5。また、一定期間の様々な税免除、雇用者向けの租税措置などもとられています。ナイジェリアでは1500億円程度が納税者や雇用者の救済に充てられることになりました*6。それぞれの国で金額や支援内容に違いはありますが、どの国もコロナウイルスによる経済低迷をできる限り抑えるために様々な対策をしていることがわかりますね!
最後に、感染症対策と同時に貧困対策もしなければならないアフリカ諸国では先進国とは違う課題を抱えていることがわかります。これらの国では未だに感染者がかなり増加しており、危機的な状況にあります。現在ViVIDはクラウドファンディングを行なっており、5月22日現在で8万4000円の支援金が集まっています!寄付していただいた方、ありがとうございます!今後も引き続き応援の方よろしくお願いします!
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/04/d1c3f0d2645a8da0.html
https://www.ng.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/00_000029_00001.html
https://www.moh.gov.gh/100-million-provided-to-enhance-coronavirus-preparedness-and-response-plan-president-akufo-addo/ , https://allafrica.com/stories/202005200721.html
https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/04/0485985bf4c3a062.html
https://www.imf.org/en/Topics/imf-and-covid19/Policy-Responses-to-COVID-19#G
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